ようやく書けた再現車両記事!この記事では【はじまる・ひろがるA列車】で作る再現車両の「色」について書いた記事です。再現車両の色の表現方法は様々!例えば車体色を使わずステッカーで車体の色を表現すると言った物があります。色の使いようによってはステッカーを立体的に見せる・・・なんてことも可能です。
今回はそんな再現車両の色を、先日再現した【西武鉄道新2000系 2069F(以下2069F)】を使用して色々解説していきます。
ステッカーには使える数に上限があるのに、何故車体色を使わないのか?と思う方もいるでしょう。これには【車体色と全く同じ色をステッカーで表現出来ない】と言う理由が存在します。
もし車体色を使って車体全体の色を表現した場合、その車体色と同じ色の部分をステッカーで作る際に色の差異が目立ってしまい違和感が出てしまうのです。
上のスクショは緑色の部分のみ車体色で表現して再現した701系1000番台です。装備の貫通扉の色が車体色に依存する為、この様な表現方法になりました。
この緑色のラインですがフチが目立ちます。赤と白のラインはステッカー表現ですが、明らかに緑色だけ浮いている様に見えます。これを利用し影の描写を省略するなどの活用方法はあるとは思いますが、違和感が出てしまう部分も当然あります。
なので私は先ほどの701系の様な場合を除いて、先に車体色となるステッカーを全体に覆ってから作業を開始します。こうすることで車体色と同じ色の部分をフチなしで表現することが出来ます。フチがないので影の表現を行いたい場合はステッカーを余分に消費してしまいますが、影の色を選択出来るメリットも存在します。
こうして先にステッカーを覆った2069Fにはフチが存在しません。フチがあっても違和感のない右下の車番部分はステッカーの暗い色と明るい色を使用することにより立体的な表現を演出しています。
この様に再現車両を作る際はやや面倒でも先にステッカーで車体色を作って全体を覆うと後々の作業が捗ります。
ここからは2069Fの正面のステッカー構成のうち、4つの部分を見ながら解説していきます。なお、この車両は2022年1月に再現した西武新2000系(更新車)を流用しているので一部表現方法が今と違う箇所があります。ご了承ください。
先ずは基本の色から。2069Fは「デハ5560形」の塗装を模しているので、その色に近いと思われるぶどう色2号を使用することにしました。それにあたって「誠文堂新光社」の「国鉄色車両ガイドブック」を使用しました。
この書籍には各車両の色のRGBなどが大量に掲載されています。超ありがたい。しかしはじまる・ひろがるA列車では色空間がHSVなので変換して使用する必要があります。
個人的にこの書籍は様々な車両を作るA列車の社長さん達にとって、超必須級の1冊だと思います!
次に窓の黒い部分と車体の境界線にあるフチをステッカーの色を変更して再現します。
車体の明るさが25なので、明るい部分を+10、暗い部分を-5にして表現しています。ベースとなる色が暗いので、やや明るく見える様に調整し影の部分は控えめにしています。ちなみに彩度が1下がっているのは自動で調整されている為です。
2069Fと同じ更新車であり新2000系である2079Fでも、先ほどの部分の明るさが車体と違うことがなんとなくわかります。本当は茶色い2069Fの写真があれば良かったのですが、未だに撮影出来ていません・・・。
次は先ほどの部分の下にある手すりを見ていきましょう。
手すり部分はあまり明るくすると白っぽくなるので65で調整しています。足の部分は影になっている様にするのでやや暗めに(-15)。影の部分は車体の明るさから-5しただけではありますが、良い感じに影になっている様に演出することが出来ました。
なお貫通扉付近の縦の手すりはこの様に表現出来なかったので、ややグラデーションっぽい感じで表現しています。
最後は正面の飾り帯の部分を見ていきます。以前は飾り帯にある溶接跡(小さな丸の表現)も再現していましたが、ステッカーを大量に消費するので今回は表現なしとしています。
基本的はこの構成なのですが、西武新旧2000系の飾り帯は側面にも伸びているので曲線部分が光っていることが多いです。先ほどの2079Fの写真でも光っている様子が確認出来ますね。
なので2069Fには飾り帯の曲線部分にグラデーションをかけています。
このグラデーションでは色が徐々に下がる、どの部分も大きさが均等ではなく一旦上がって下がる間隔が統一されていない表現としています(昔の私がそう作ってた)。曲線部分に作る飾り帯なので、一旦ギラっと光る部分を作り大きさを揃えない方式は今回の2069Fの様な車両では効果があると私は思います。
行き先表示の文字の色も拘ることが出来ます。例えば国鉄時代の車両にはスタンダードな方向幕。ここに書かれた文字を黒色で表現するのはちょっと勿体ないかも。
上の写真は189系の側面幕です。文字を見ると黒色ではなくやや青っぽい色に見えないでしょうか?
方向幕で使われる文字の色は当然全てではありませんが、白背景の場合は暗い青っぽい色が使われていることが多い印象です。
上の189系 彩野のヘッドマークではこの青色を使用しました。主張が控えめになったので他の部分とよく馴染んでいますね。
ストレートに黒色文字の方向幕の場合は色の明るさを15ぐらいにするのが適切だと思います。
2069Fは実車がフルカラーLEDを使用しているのでストレートに白を使って表現しています。劣化した感じを出すなら黄色を、新品の感じを出すなら青色を少し含ませるともっとリアルになりそうです。
隣にいる阪急2800系のサボはストレートに赤色と白色のみで表現しています。赤色に関しては資料や写真を見てこんな感じかな?と感覚で決めています。サボの色は劣化などで変わっていく物ですので、大体で良いと割り切るのも必要だと考えています。
今回はここまでです。最初はアレ書こう、やっぱコレにしようと色々考えていたらまさかの1月最終日の更新となってしまいました。しかし動画投稿が何にも出来ていない・・・!2月は何かしら投稿します・・・。
鉄道車両の色は見る時の太陽の位置や塗装の劣化具合、撮影したカメラなどによって見え方・印象が大きく異なります。絶対にこの数値でないと駄目!と言うことはありません。ですので再現車両紹介記事でよく書いていますが、自身で好みの色を調整し自分だけの車両を色々創り上げてくださいね。
さてここからは次の設計図共有車両に関する情報です。着々と準備が整いつつありますので、2023年2月上旬頃に6編成目の再現車両を共有したいと思います。
今回は設計図共有車両では初の関西の車両です。既に引退していますが、あまり昔の出来事ではないのでもしかするとなんとな~く予想が出来てしまうかもしれません。
ちなみに過去の配布マップ・共有した設計図の一覧はこの記事で確認出来ます。
また、はじまる・ひろがるA列車2周年に向けての準備も進んでいます(多分)。Switch版だけでなく、2周年直前にひろがるSteam版でも何かしらやろうと思っていますがこちらに関しては来月2月の進捗記事で書こうと思います(第5回目の琴葉姉妹の新名古屋大改造!動画の準備も進めている・・・と思いたいのだ)。
Steam版が広がった後は・・・よく来るのでは?と言われている「A10」が来るのでしょうか?PS4でプレイ出来るA列車で行こうExp.でも車両追加の動きがありましたし、そろそろ何かしら発表があっても可笑しくないのかもしれませんね。
もし情報が出たら・・・遂に私の未開の地であるA列車のナンバリング作品も体験してみようかと思っています。
それでわ!
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