大根Pスープの徒然なんちゃら

A列車で行こうや鉄道模型などを好む大根人のブログ

電車の窓が開く場所と開け方は?

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最近様々な事情で電車の窓を開けて欲しい!との意見を聞きますね。ですが鉄道会社によって車両に差異があるならば窓が開く場所や開け方も異なってくるものです。ここでは主に首都圏を走る鉄道車両の窓にスポットを当てて解説します。

 

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さて首都圏を走る鉄道の窓は大体こんな感じの大きい窓でないでしょうか?7人掛けもしくは6人掛けの座席の背後にある窓ですが実はほぼ全ての路線で開けることが出来ます

 

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窓の上の部分に「」と書かれているのが見えますか?この表示がある窓は全て開きます(この表記がなくても開く車両もいます)。窓の上の方に出っ張りがありそれを下に向かって押すことで開きます。暫く開いていないと固いこともあるので両手で下げるか、他の人に手伝ってもらうのも良いかもしれません。逆に閉める時には窓の出っ張りを上に持ち上げて窓枠にぶつかるまで上げます。

 

電車の窓の開け方.png

ペイントで図を作ってみました。数字の順に窓を開け閉めしていきます。JR東日本では中央線京浜東北線南武線などで、私鉄では東急東横線小田急などでよく見られる窓を参考にしています。

 

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先ほど7人掛けもしくは6人掛けの座席の背後にある窓ですが、「実はほぼ全ての路線で開けることが出来ます」と述べました。何故「ほぼ」と表記したかの理由ですが、一部路線で上の写真の様な窓が存在するからです。こう言った黒い棒みたいなのがない窓は開きません。当記事の上から2枚目の写真と比較すると差異がわかりやすいと思います。

この様な窓はJR東日本では京葉線武蔵野線八高線川越線埼京線りんかい線中央線快速の一部車両(ドアの上にテレビがない古い車両)、などがあります。

 

りんかい線③.JPG

※ちなみに川越線(川越~大宮)・埼京線りんかい線は直通運転を行っています。これらの路線を走る車両(上の写真)の一部箇所に、先ほどの黒い棒みたいなのがない窓が設置されています。

 

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3人席後ろの窓も開かない車両が多いです。最新の車両に多くJRでは相模線南武支線鶴見線などを除けばほぼ開かない車両が運行していると考えて良いでしょう。

一方私鉄ではまだまだ3人席後ろの窓が開く車両が運行しており西武線各線(黄色い電車や水色に白いラインの電車、地下鉄に入る銀色に青帯の電車など)や東急田園都市線などで運行しています。ですが全ての車両が開く訳ではないのでどうしても窓を開けたい!と考える方は長い座席の後ろにある窓を開ける選択肢を選ぶと良いと思います。

ちなみに運転席後ろの4人掛けや6人掛けの座席後ろの窓も開かないことがあるので注意

 

外房・内房線209系 窓.JPG

2020年7月7日追記:JR東日本外房線内房線など(主に千葉県の鉄道路線)を走る上の写真の黄色と青の車両一部窓が開く様です。3人席だからと言って窓が開かない訳ではないことを既に記載済みではありますが、新たな情報と共に再度記載させて頂きます。

 

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3人席後ろの窓が開く車両の中には妻面と呼ばれる電車の連結面に位置する場所に窓がある車両が存在します。基本的に古い車両に多く存在するのですが首都圏内のJR線通勤電車にはもうありません。

しかし私鉄には存在します。基本的に開け方は同じで出っ張りを下げるだけです。稀に窓の左右にあるツマミの様な物を押して開閉するいかにも古い物もありますが、首都圏だとツマミの様な物を押す窓は後述するとある特急電車や西武新宿線西武拝島線西武多摩川線などでしか見られません。一応ここも窓が開けられる車両があるんだなと認知していただければと思い書いておきます。

 


※2021年3月のダイヤ改正により窓が開く185系の定期運用は終了し「特急 踊り子」は窓が開かないE257系での運行になりました。また湘南ライナーなどは全て「特急 湘南」へ変わりました。

基本的に特急電車内では窓は開きません。しかし例外があります。JRは特急踊り子とおはようライナー新宿湘南ライナーの一部がそれに該当します(全てJR東日本管内の東海道線を走行していますね)。

これらの列車は数種類の車両で運行されていますが、白い車体に緑のラインが入った車両なら開けられる認識で大丈夫です(この車両は2021年3月以降は臨時列車で活躍する模様)。しかしグリーン車のみ開けられない車両もいます・・・が!本当に稀なので基本的に全て開く認識で大丈夫です。

ちなみに窓の開け方は先ほど説明したツマミの様な物を押して開閉するタイプです。 また私鉄各社の座席指定有料列車も一部を除き窓を開けることが出来ます。以下はその一例です。

 

西武線豊洲~所沢小手指間や元町中華街~西武秩父間を運行するS-TRAIN

・西武新宿~拝島間を運行する拝島ライナー

京王線の新宿~京王八王子・橋本間を運行する京王ライナー

東武線の池袋~小川町間を運行するTJライナー

 

纏めると

 

①電車の窓は開けることが出来る!「開」の表記があれば必ず開く!

②開け方は基本窓上の出っ張りを下げる!固いので注意!閉める時は窓枠に当たるまで持ち上げる!

③基本的に長い座席の6・7人掛け後ろの窓のみ!古そうな車両なら大体全部開く!

④首都圏内のJR線で3人掛けの座席後ろの窓は開けられない!

⑤座席指定有料列車は窓が開かない!しかし拝島ライナーやTJライナーなどは開けられる!

 

こんな感じになります。未だ解決しない通勤ラッシュ時の車内は大変蒸し暑く居心地も悪いです。

しかし窓を開けることによって環境が大きく改善されることもありますので我慢はしないでください。開けられないなら電車から降りた方が良いです。また、窓を開ける際には周りの乗客に一言伝えてから開けた方が良いでしょう。ガラガラな車内ならかけなくても良い気もしますが混雑した車内では必須でしょう。

 

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こう言った中央線や高崎線などを走っていた昔ながらの向かい合わせの座席の車両なら気兼ねなく窓も開けられるのですが・・・。

〇〇線の開け方がわからない!鉄オタじゃないからどの車両が窓が開くとかわからんわ!みたいな方はいると思います。そんな方は各社のお客様相談室などに問い合わせても良いかと思いますよ。

 

2020年4月4日追記:多くの鉄道路線で窓が開く電車を目にする機会が増えました。JRではまだ開いていない電車が多い様ですが、もし車内が空いていて開けられそうなら少し開けるなど個々の積極的な動きが必要なのかなと思います。敢えて始発電車に乗って最初に窓を開けておくと言うのも良いかもしれませんね。

 

2020年4月6日追記:空気清浄機が設置された車両についての記事と西武鉄道の池袋線・新宿線系統を走る電車の窓の開け方についての記事を書きましたので、気になる方は併せてご覧ください。紹介した2つの記事とこの記事で少しでも窓についての知識を得ることが出来た方は出来ればで良いので、多くの人に電車の窓の開け方や、電車の空気清浄機の有無について知ってもらう為にこれら3つの記事の1つでもツイートするなどして、拡散していただければ幸いです。

話が変わりますが東武伊勢崎線日光線などの一部車両は首都圏でよく見られる窓に古い車両にあるツマミの様な物を押して開閉する窓があるそうです。東急田園都市線などに直通するオレンジ色の東武の車両がそれに該当する様ですので追記しておきます。

 

2020年12月24日追記:湘南ライナーの窓を解説した部分を一部現在の情報に更新・修正しました(窓の開け方に変更はありません)。

 

2021年3月19日追記:2021年3月のダイヤ改正により湘南ライナーなどが「特急 湘南」へ変わり、「特急 踊り子」と共に窓が開かないE257系になったことを追記しました。E257系は中央線の「特急 あずさ」、京葉線の「特急 わかしお」などで活躍していた車両となります。

 

2021年11月2日追記:西武線から白1色の電車が引退していたので別の車両への表記変更を行いました。また一部重要な部分の文字の太さと色を変更し、りんかい線の車両の写真などの一部項目の追記や修正を行いました。窓が開いている車両は今でもよく目にすることが出来ますね。

 

 

それでは!

 

 

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