大根Pスープの徒然なんちゃら

A列車で行こうや鉄道模型などを好む大根人のブログ

はじまる・ひろがるA列車で回送ダイヤの知識を整理しよう【後編】

今回は回送ダイヤに加えて接続ダイヤにも少し触れていく
はじめに

回は回送ダイヤの知識を整理し学び直すダイヤ記事の後編です。前回の記事に回送ダイヤの基本知識について解説しているので、先にそちらをご覧頂くと本記事がスムーズに読めると思いますのでまだの方は是非ご覧ください。

 

さて本記事では車庫・留置線からの入出庫ダイヤをメインに紹介します。意外と難しい!との声を頂いておりますが、前回の記事で回送ダイヤの知識を整理出来たなら、本記事で紹介する知識を加えることで難易度が一気に下がるでしょう。

また回送ダイヤとは関係ない……いやなくはないか?そんな接続ダイヤも少しではありますが解説したいと思います。

それでは先ずは今回の解説で使用する路線を紹介します!

 

今回使用する路線。前回の3駅にD~F駅と1・2車庫が追加された

A駅⇔C駅を結ぶ路線だけでなくB駅⇔F駅を結ぶ新路線(2つの車庫付き)が出来ました。その影響でB駅が2面2線から2面3線の駅に拡張。この路線で回送ダイヤの基礎を再び整理していきます。

でもその前に注意事項を。

 

列車間隔や回送設定はシステム→拡張設定からそれぞれ変更出来る
ダイヤを組む前に!(前編に記載した内容と同一)

イヤを組む前にシステムから回送設定をオンに変更し、列車間隔を0に変更しておきましょう。回送設定をオンにしないとそもそも使うことすら出来ないのでこれは必須。

列車間隔に関してはお好みで…なのですが、基本的に列車間隔を狭めておけば緊急停止を利用して組まれているダイヤでない限り、どんなマップでも9割の可能性(残り1割に処理落ちなどがある)で放置しているだけでもダイヤが乱れることはありません。

特別な理由がない場合は列車間隔を0に変更しておきましょう。

 

回送ダイヤ時の駅ホームの設定の仕様について

営業時のB駅3番線

営業時のB駅2番線

営業時のB駅1番線

う1点注意事項!回送ダイヤでの駅ホームの設定の仕様について解説します。

B駅の1~3番線を発着する同一の電車の設定を見てみましょう。それぞれ進行方向も停車時間も違いますがこれははじまる・ひろがるA列車のダイヤの仕様ですね。駅の停車時間や進行方向などの運行計画が各ホームごとに独立しているのです。

 

gif① 回送ダイヤではどのホームでも停車設定が統一される

gif② 3番線の停車時間を5分に変更したところ…

しかし回送ダイヤでは上のgif①の通り全てのホームで停車時間が統一されてしまいます。なので何処かのホームの停車時間を変更すると、他のホームの停車時間も変更されます。gif②では、3番線を5分停車に変更したら1・2番線も5分停車に変更されていることがわかりますね。

なお進行方向や速度制限に関しては営業ダイヤと同じくそれぞれ設定が独立しています。この仕様は回送ダイヤを組む上で忘れてはいけない超ウルトラスーパー重要な要素ですので、覚えておきましょう!

 

F駅の先にある1車庫からダイヤを組んでみよう
終着駅の先にある車庫で入出庫させる

れでは早速入出庫ダイヤを組んでいきましょう!先ずは終着駅であるF駅の先にある1車庫から入出庫し、F駅⇔B駅を往復するダイヤを組んでみましょう。

今回はF駅(1番線)を午前5時丁度に発車させたいので、1車庫を4時50分に発車させる様に時間指定を行います。その際営業・回送開始時間を同じ時間にしておくと、営業ダイヤの設定が優先されます。

回送ダイヤである必要がなければ、手間を減らす為に営業・回送開始時間を同じにしておくと良いでしょう。

 

B駅を折返しF駅に戻ってきた。次は午前7時に折り返す様に設定したが…

さて1車庫を出庫しF駅を午前5時に発車した電車はB駅到着後に折り返してF駅に戻ってきました。

午前6時25分にF駅1番線に到着するので今度は午前7時丁度にB駅行きに折り返して発車させるダイヤにすることにしました。なお2番線は他の車両が来る予定なので使用しないことにします。

F駅の発車条件は下記の通りです。

 

発車条件:発車時刻

発車時刻:午前5時丁度

繰り返し時間:2時間0分

発車本数:9回

進行方向:折返し

速度制限:なし

 

これで入庫までのダイヤは何事もなく組むことが出来ました。

 

22時35分に回送ダイヤで発車し1車庫へ入庫

F駅1番線に22時25分に到着した電車の営業終了時刻を22時30分とし、22時35分に回送ダイヤで1車庫に入庫するダイヤに設定しました。これで次の日も1車庫→F駅⇔B駅→1車庫の通りに動いてくれるでしょう。

 

と思っていたのですが!

 

gif③ 出庫拒否!
帰 り ま す !

何故か1車庫を入庫した電車はF駅1番線に到着後、再び1車庫に帰ってしまいました…。

 

F駅の進行方向にご注目

原因は単純でF駅1番線の進行方向が折返しになっていることです。これを進行方向を直進に変更すれば解決…するにはするのですが、毎回車庫に入って戻ってくるので折返しの時間がない場合などには使えませんし、ある意味想定外の動きなので他のダイヤを遅延させる原因になりかねません。ではどうすれば良いのか?

 

Nにすればどの方向から来ても北方面へ発車する

Sにすればどの方向から来ても南方面へ発車する
Ver.1.1.2から追加された方向指定を使用すれば解決します!

これはどの方向から来ても、必ず指定した方角へ発車する機能となります。

今回の場合、1車庫からB駅へ向かう際にF駅を北側に向かって進むことになるので進行方向をNにしてあげれば解決します。逆にS(南)にするとずっと1車庫に帰ってしまいますので注意。

 

gif④ 方角指定は南北・東西のどちらかがセットで出現する

gif⑤ 進行方向を折返しから方角指定(N)に変更したところ…

方角指定は複雑なダイヤでもよく使用することがあるので覚えておくと良いでしょう。

 

と言うことで方角指定を使えば終着駅の先にある車庫があるダイヤも難なく組むことが出来ます。しかし方角指定を使わなければその様な配線のダイヤを組めないのか?と思う方もいるかもしれません。

 

その答えは「いいえ」です。

 

時間に余裕があるなら一度家(車庫)に帰っても良いじゃない

先ほど記載した「進行方向を直進に変更すれば解決」ですが、それを上手く活用してあげれば良いのです!

終着駅に到着後、車庫などに入ってからもう一度戻ってくるダイヤを見たことないでしょうか?東急大井町線溝の口駅などで見られるダイヤですね。それをそのままそっくりやろうと言うことです。

 

溝の口駅長津田方にある引き上げ線(中央の2線)

組み方は簡単で、今回の場合では毎時25分に終着駅のF駅に到着し00分にB駅に向けて発車する為、時間を潰す為に下記の様な動きになります。

 

①:F駅を進行方向直進で30分に発車。36分に1車庫に到着。

②:発車時間が近くなった49分に進行方向折返しで1車庫を発車。

③:55分にF駅に到着し、00分にB駅行きで発車。

 

gif⑥ F駅の先にある引き上げ線に入ってから折り返すダイヤはこんな感じ

それらの設定でgif⑥の様な動きのダイヤを組むことが出来ました。

このダイヤのメリットとしては

 

・折返し時間が長くても他のダイヤの支障になりにくい

・駅手前にポイントが設置出来なくても安全に折返しがしやすい

・なんか本物っぽい動きで楽しい!

 

上記3つが挙げられます。回送ダイヤではありませんが、こちらも便利なダイヤですのでもし回送で上手くいかなかった場合はこちらも是非試してみてください。

 

駅間にある車両基地はロマンの塊だと思う
駅間にある車庫で入出庫させる

に駅間にある車庫で車両を入出庫させるダイヤを組んでみます。このダイヤはE駅~D駅間にある2車庫からスタートし、先ずはE駅に向かって出庫。E駅で折り返してB駅へ向かい、B駅⇔F駅を往復して入庫する流れになります。

 

ちっちゃくてかわいい(?)2車庫

車庫の形はこんな感じ。2・3番線はE駅側しか出られませんが、一番下の1番線はD駅側にも出られます。今回は外側にある3番線を6時33分に発車してE駅からB駅へ向かわせてみます。

 

E駅2番線を進行方向Wに設定

と言ってもF駅先にある1車庫からの入出庫の設定方法とあまり差はありません。先ほどの1車庫の出庫ダイヤが組めたならこれもすんなり組める筈です。

2番線の進行方向をW(西)に設定しB駅方面に流します。2番線はF駅側からも入線する機会があるので進行方向を折返しにしたい時は、F駅発の便を他のホームで発着させる必要があります。

 

gif⑦ 2車庫→E駅→B駅へ移動する様子

これでgif⑦の様に出庫出来ました。後は営業ダイヤでB駅⇔F駅を往復させて…

 

回送開始時刻をE駅到着時間に合わせてから回送ダイヤを設定しよう

F駅→E駅に向かうダイヤでE駅到着時間に合わせて回送開始時刻を設定し、そのまま回送ダイヤで2車庫の3番線に戻して設定完了です。

 

521系313系の並び

ちょっと駅間車庫の解説はB駅⇔F駅の路線を前提にした解説が多めになったので、その要素を排除した解説を箇条書きになりますが記載しておきます。

 

①:駅間にある車庫の発車時刻を客扱いを始める始発駅の発車時刻5分前程に到着させる。

②:始発駅の進行方向を方角指定にする。この際走らせたい方向を間違えない様に注意(ここまでがgifのE駅到着まで)。

③:営業運転開始。決めた区間を往復させる(gifのE駅到着から最後まで)。

④:車庫の手前にある駅で営業運転を終了し回送ダイヤに。最初にいた車庫の番線に戻して設定完了。

 

元も子もないことを言ってしまえば複雑な配線でない限りは車庫はどの位置にあろうとダイヤの組み方は殆ど変わりありません。営業と回送ダイヤの特徴を知っていれば入出庫以外でも様々なダイヤに対応出来ます。

 

では入出庫ダイヤを大体学べたところでちょっとした応用回送ダイヤも組んでみましょう。前回組んだダイヤごと白紙改正を行い、回送を上手く利用した2日でループするダイヤを組んでみます。あれ、これ前編でも似た様なダイヤを組まなかった?

……安心してください。

 

今回は接続ダイヤで組みますから!

 

B駅で全員接続!
回送+接続+2日でループするダイヤを組んでみよう!

送ダイヤを慣れればこの様に複雑そうなダイヤも組むことが出来ます。さて今回の回送+接続+2日でループするダイヤは下記の通りに動かしていきます。

 

1日目:1車庫⇔B駅→(回送)→A駅

2日目:A駅⇔C駅→B駅→(回送)→1車庫

 

前回はA駅⇔B駅とB駅⇔C駅をそれぞれ走行するダイヤでしたが、今回はA駅⇔C駅とB駅⇔F駅の2路線を走行し、車庫にも入出庫するダイヤとなります。

 

さっきも出した路線

なお既にF駅→A駅→C駅→B駅→F駅を往復する直通便(入出庫なし)が走行しているのでそれに合わせてダイヤを組んでいきます。よくあるダイヤを組んでいる最中にこんなダイヤ作りたいなぁってなって突っ込むやつですね(?)

 

車庫を引き上げ線に見立てたダイヤを採用

さて応用と言いつつ初っ端から回送ダイヤは使いません!別の場所で使います!なので車庫を引き上げ線に見立てた方式でダイヤを組んでいきます。だから1日目は1車庫⇔B駅になる訳です。

そこは回送ダイヤに設定しろよ()

 

B駅には毎時06分に到着し10分に発車する

B駅の発車時刻は毎時10分。これには既に走行している便の兼ね合い以外にも理由がありますが後述。

 

F駅に6時45分に到着。隙間時間は車庫で寝る

F駅に6時45分に到着。最終的に1車庫には6時56分に到着するので

 

発車条件:発車時刻

発車時刻:午前5時20分

繰り返し時間:2時間0分

発車本数:9回

進行方向:折返し

速度制限:なし

 

この設定とすれば1車庫⇔B駅の往復は完了。なお途中駅の停車時間は全て2分としています。

 

回送ダイヤでB駅に入線。到着番線に変更なし

B駅22時06分に到着する便を終電車とし、到着後に回送ダイヤに切り替えます。このままA駅まで回送で走らせて1日目の運用は終了。朝まで就寝です。

 

2日目はA駅5時25分発からスタート

2日目の運用はA駅⇔C駅の往復です。特に書くことはない……訳ではありません。

ここでB駅の到着時間に注目!33分着38分発の5分停車となっていますが。

 

F駅発A駅行きの直通便はB駅を毎時35分着37分発

C駅発F駅行きの直通便はB駅を毎時33分着36分発

これは既に組んだダイヤのA駅行きとF駅行きの便の到着時間と被っている、つまり接続をとっているダイヤとして設定しています。

やり方はシンプルで接続を行いたい電車が止まっている時間に組んでいるダイヤを合わせてあげれば良いだけ。今回の場合はA駅を25分発にして5分停車で接続を取ってあげています。

他にも接続をする便が走る両路線の駅間を同じぐらいの距離にしたり、退避出来る駅を増やすなどで小回りが利く路線にしてあげるのも良いかもしれません。

 

C駅を6時丁度初に設定

C駅に到着した電車は6時00分に発車しB駅に6時07分に到着します。この07分も接続ダイヤでA駅発C駅行きの電車と1日目の1車庫⇔B駅を往復する電車と接続します。1日目のB駅行きの発車時刻を毎時10分にしたのはこれが理由です。

 

gif⑧ B駅で接続しない時間などない!

こんな感じでB駅で接続しまくります。これにより乗換がスムーズに行え利便性の高いダイヤを実現できるのです。勿論乗換する為の階段も整備!

 

接続ダイヤを採用したのでB駅で回送になる時間もほぼ同じになった

接続ダイヤの特徴はこれだけではありません。B駅で1日目と2日目の便が接続出来る様にダイヤを組んだので回送ダイヤに切り替わるタイミングもほぼ同じになります。

つまりどちらの便も緊急停止することがなく、スムーズにそれぞれの出発地点に移動出来る訳です。接続は駅のホームを複数使って行うので、お互いの進路を邪魔することはありません。

 

gif⑨ 1日目の回送になる189系と2日目の回送になる223系

gif⑨では1日目の回送になった189系(画面下→左)と2日目の回送になった223系(画面右→下)がB駅で接続。ついでにA駅→C駅行きの521系(画面左→右)も接続。189系も223系もB駅止まりなのでお客さんは乗れませんが、接続により進路被りによる緊急停止を回避しています。

こんな感じで2日目ダイヤの回送は22時に緊急停止することなくB駅からD駅に移動できる訳です。接続ダイヤはボトルネック区間や単線区間での緊急停止の回避を誘導することが出来るので本当に便利です。

 

そして1車庫に戻って1日目にも戻る

回送ダイヤで他の便に支障が出ない様に通過設定や制限速度などを設けて1車庫に戻りまた1日目に備えます。これにて回送+接続+2日のループ運用が完成です!

この応用ダイヤを組めた方は複雑なダイヤにも挑んでみましょう。ダイヤはいっぱい組んで試してみることで感覚やコツがわかると思っています。

どんなダイヤを組んでいいかわからない人は、好きな鉄道路線のダイヤを一部でも良いのでコンストラクションモードのマップで真似してみるのが良いと思います。上手くダイヤが出来たらそこにオリジナル要素も取り込んで、もしもの鉄道会社を作ってみる……どうでしょう?私は楽しいと思う!

 

1車庫で並ぶ223系と521系
おわりに

回はここまでです。久々の前後編の、しかもダイヤ解説記事でした。動画だと伝わりづらい部分があれば、動画の方が伝えやすい要素もあるのでかなり書くのに苦労しました。正直gifがなければ記事の完成も難しかった気がします。

久々のA列車ダイヤ解説記事でしたが、皆様他に解説して欲しいダイヤはありますでしょうか(唐突)?今回軽く触れた接続ダイヤでも構いません。

解説が動画が記事になるかはわかりませんが、またダイヤの解説を行いたいと思っているので良かったら是非コメント頂けると嬉しいです。

 

再現した東急9000系9007F赤帯

再現したキハ183系100番台

さてここからはひろがるA列車でのリクエスト再現車両についての話を少しだけしたいと思います。2023年10月14日にプレミア公開で新たに3編成の再現車両を紹介しました。現在8編成目の再現車両を作成中でこちらは2023年11月中に他の2編成も合わせて動画で紹介したいと思います。

それにしても再現車両1編成にかかる時間がどんどん長くなっている気がする…。それだけ様々な表現方法が発見されたと言うことなのかなと思っています。

 

ちなみに再現した東急9000系9007F赤帯にはある秘密があります。詳しくは10月14日公開の動画で!

 

【お知らせ(2023年11月追記)】

動画でもダイヤ解説してます(前編の内容も含みます)!

 

それでわ!

 

 

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