※2020年3月当時の情報です。ご注意ください。
電車に乗るとたまに空気が淀んでいるな・・・と思うことはありませんか?最近は窓を開けることで空気の通りが良くなるのでそう言ったことも少ないかもしれませんがやはり気になるものは気になる・・・と言う方もいるのではないでしょうか。
しかし最新の電車には空気清浄機が搭載されています。例えば上の画像の車両。山手線を走る「E235系」にはパナソニックの「ナノイー」が搭載されています。山手線は全車この「E235系」で運行されているので空気清浄機が設置された車両が確実に来る訳です。
中央線(写真上)や南武線(写真下)などで使用される「E233系」にも空気清浄機が設置されています。「ナノイー」ではありませんが・・・。この「E233系」は中央線と南武線の他に以下の路線で運行しています(一部路線は省略)。
・青梅・五日市線
・東海道線
・高崎線
・宇都宮線
・京葉線
・東金線
・横浜線
・埼京線
・川越線(川越~大宮のみ)
基本的に上記の路線なら「E233系」に乗車することは可能ですが、車両の都合により違う車両が来る場合もあります。見分けは車両の真ん中(行き先表示がある辺り)のラインカラーの下に 〇〇E233-〇〇〇〇 or 〇〇E232‐〇〇〇〇 と書かれていれば「E233系」ですが、見分けなど電車が好きな人でない限り難易度が高いと思います。
上野東京ラインや埼京線など頻繁に空気清浄機がない車両が走っている路線もありますので空気が悪いのが我慢出来ないのなら窓を開けると良いですね。
私鉄にも空気清浄機を設置した車両がいます。西武鉄道には「40000系」(写真上)が、京王電鉄には「5000系」(写真下)が運行しています。前者は「プラズマクラスター」を、後者は「ナノイー」を設置しています。どちらも着席が保証された有料列車であるライナーで運行されるだけでなく、別途料金不要の一般の列車でも乗車することが出来ます。
私鉄車両に空気清浄機を設置する事例は関東では多く、以下の通りです。
・東急電鉄
田園都市線「2020系」 目黒線「3020系」 大井町線「6020系」(Qシートと呼ばれる着席が保証される有料車両も運行) 全て「ナノイー」
・東武鉄道
本線など「5000形」 なお、2020年3月26にデビューした車両。
・京成電鉄
成田スカイアクセス「3100形」 「プラズマクラスター」設置
浅草線「5500形」
関東の私鉄では計7社が空気清浄機を設置した車両を運行していることになります。東武鉄道以外は最新の車両なので見分けがつかなくても新しい車両が来たら大体は空気清浄機が設置されていると言う認識で大丈夫でしょう。
また窓を開けることでも空気の流れを変えることは出来ます。空気清浄機に全てを頼らず可能なら自身でも空気の改善に努めるのも良いと思います。
ちなみに関東以外でもJR西日本の大阪環状線などで運行する「323系」、近畿日本鉄道の新型名阪特急である「ひのとり」、京阪電鉄の「プレミアムカー」、南海電鉄の「サザン・プレミアム」、泉北高速鉄道の「泉北ライナー」、大阪メトロ御堂筋線の「30000系」、大阪モノレールの「3000系」などの最新車両に設置されている様です。
東京と大阪をメインに空気清浄機が設置された最新車両が運行し始めていると考えて良いでしょう。また北海道・東北新幹線の「E5系」「H5系」や北陸新幹線の「E7系」「W7系」でも採用されているみたいですね。
古い車両から新しい車両へと変わるたびに今までなかった様な設備が追加されます。空気清浄機もその一つに入りますね。この空気清浄機が鉄道車両の設備として広まっていくのは20年程前では考えられなかったでしょうね。
鉄道会社によっては電車の窓開けをお願いする場所もあり、電車内の環境に注目が集まる昨今において空気清浄機が設置された車両は大活躍間違いなしでしょうね。今は設置していない鉄道会社も今後の最新車両には設置するのでしょうか?
関東を走る電車の窓の開け方を再掲しますね。空気清浄機がある車両を運行していない路線もありますので空気が悪いと思ったら窓を開ける、もしくは車両を変えたりして無理をしないでくださいね。
ちなみに首都圏の電車の窓が開く場所と開け方についてと西武鉄道の池袋・新宿線系統を走る電車の窓の開け方についても紹介していますので気になった方は是非ご覧ください。
2020年9月7日追記 SHARPの空気清浄機が話題になっていますね。しかし2020年9月現在にある製品・市販品での試験は未実施とのことで過度の期待は出来ませんが今後に期待が出来ますね。吉報があれば古い車両であったとしても改造して設置する鉄道会社も出てくるのではないでしょうか???
それでは!